JOCA連載コラム vol.26

福島オーガニックコットンそして福島の今

JOCA理事 竹内 宏規

関西学院KGコットンプロジェクトの一員として、2年目を迎えた福島オーガニックコットンプロジェクト、そして3.11から2年半となる福島の今を取材してきました。

福島オーガニックコットンプロジェクトは、一人一人が厳しい環境にありながらも、それを乗り越え、人の輪としごとをそして小さいながらも産業を作り出そうとしているプロジェクトです。

ここでは日照時間や気温の高さが特に必要とされる綿の生育にベストの条件が揃っている訳ではなく、昨年の栽培後半にはせっかくついたコットンボールが開かずにかびてしまい、収穫量が予想を大きく下回ったというファームもあります。その意味では決して順風満帆に事が進んでいるという訳ではありません。

しかしそれでも、誰も綿の栽培をあきらめたり放り出したりもせず、それどころか、拡がりつつある耕作放棄地を一つづつ借り上げそして増やしつつ、原発事故による強制避難を余儀なくされている人たちにも呼び掛けて、みんなのしごとを少しでも拡げようと努力されています。その皆さんのミーティングで、「オーガニックコットンといえば福島、福島といえばオーガニックコットンといわれるようになりたい」と語られる姿がとても印象的でした。

今回の取材を通じて、一方で原発事故の影響から何も変わらない変えられない現在の福島の厳しい状況を多くの方に知ってもらい、また一方で、だからこそもっと前向きに生きようと一人でも多くの人に働き掛ける努力をしている人たち、それをどこまでも支えようとしている人たちの存在を知って頂き、そしてその思いをも共有して頂くことができればと思います。

年末までに編集を終えてDVD化し、できれば短くしたものをYouTubeで見て頂けるようにもしたいと思います。乞うご期待。